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慢性痛で悩む人が関西で受けられる集学的治療の場

集学的医療が受けれる病院



少し前になりますが、5月26日(土)に新大阪で「慢性痛の行動科学|日米の視点を学ぶ」というセミナーを受けてきました。
主催:文部科学省大学改革推進等補助金 課題解決型高度医療人材養成プログラム
(山口大学・大阪大学・滋賀医科大学・愛知医科大学・東京慈恵会医科大学)

 

様々なお話と配布された資料の中から、慢性痛に悩む人に役立ちそうな内容をピックアップしました。

 

目次

 

痛みの仕組と治し方|わかった事、わからない事 

 

難治性疼痛・慢性の痛み 市民公開講座(2016年)

まず、慢性痛に関する市民講座の動画を掲載したサイトを紹介します。

認定NPO法人いたみ医学研究情報センター『いたみラボ』

 

動画が3つ各20数分にまとめられており、過去に放送されたNHKスペシャル「腰痛治療革命」に関連した内容も含んでいます。時間のない方は、最初に4分弱のダイジェスト動画がありますので、そちらを見て興味のある動画を選んでみてください。

※症状に対しての具体的な治療法を述べたものではなく、脳と体の痛みの関係や、慢性痛のメカニズムについてですが、「必要以上に痛みを恐れず、どうあるべきか」を知っていただければと思います。

 

関連する過去記事

・手術せずに治したい人必見!NHK「腰痛治療革命」再放送

 

NHKの市川ディレクターが、動画『痛み治療の「これから」~取材を通して見えてきたこと~』で話されていた “今まで医療として行われてきた、薬、手術、コルセットや湿布では、脳の反応(痛みを必要以上に感じる状態)を変える事はできない。だとしたら、新しいアプローチが必要であり、世の中にメッセージを広めていく事自体が、新しい治療の形なのかもしれない”(要約)という言葉が印象的でした。

 

 

「情動」…痛みと深く関連するキーワード

脳と痛みの関係

情動とは、身体的表出を伴うような、一時的で急激な感情の動き。情緒とされています。

 

 

感情と痛みは関連し、痛みの記憶が恐怖の記憶となり、その生物の行動を変えてしまう。

 



マウスでの実験で、痛みと共に特定の音を聞かせる事を繰り返すと、痛みを与えなくても音を聞いただけで脳の痛みに関連する分野に反応がみられる様になります。

慢性痛に悩む人に置き換えると、「以前こういう事をした時に痛くなったから、また痛くなる」という不安を積み重ねる事で、恐怖心がでてくる。その恐怖心が活動を妨げることで回復を遅らせ、より痛みを増長させていく原因となる。

 

「破局的思考」・・・痛みに対して、不安や恐れなどのネガティブな感情を抱き、痛みをより悪化させてしまう思考パターン

 

破局的思考に悩む人

破局的思考に陥ると、痛みが気になって活動を制限してしまったり、日常生活に影響を及ぼします。

 

3つ目の動画の、東京慈恵会医科大学教授痛み脳科学センター長 加藤先生曰く、本来生物として「怖がり」であることは非常に重要で、痛みが加わる様な危険な状況を避ける事ができるものだけが生き延びてきました。

痛みは生存するために重要な情報なので、例えばラジオで重要な事を話してる時にボリュームを上げようとする様に、脳が生き抜くために必要な情報(痛み感度)のボリュームを上げて「なんか、身体の中で悪いことが起こってるぞ」と大声で言い続けている状態。

 

この、情報として痛みの優先度を上げたままになっているのが「慢性痛」の状態です。

 

この、不必要に高まった痛み情報の優先度をどう下げるか? ですが、動画である様に、慢性痛には「運動療法」、及び「集学的治療」の効果が認められており、腰痛診療ガイドラインでも推奨されています。

 

過去記事へのリンク
・知っておきたい「腰痛診療ガイドライン」について
・長引く慢性痛の人必見|5/9 放送NHK「ためしてガッテン」まとめ

 

 

集学的治療|関西のどこで受けられる?

集学的医療

関西でも認知行動療法を含む集学的治療を実施する医院が増えてきています。

認知行動療法とは、痛みについての誤った認識・思い込みを修正する「認知療法」と、痛みと行動の関係を知り、日常生活でできることを増やしていく「行動療法」を組み合わせた治療法です。
他にも良く聞く言葉で、リエゾン療法というのもありますが、“リエゾン”はフランス語で「連携」を意味し、複数の分野の医療者がチームとして治療にあたり、心と体の両面から治療を行う方法で、薬物療法や運動療法と認知行動療法などを併せて行います。両者とも交わる部分が大きくあります。

 

岡山県

川崎医科大学付属病院・・・認知行動療法の実施

兵庫県

神戸大学医学部付属病院・・・認知行動療法の実施
市立芦屋病院・・・麻薬などの薬物離脱入院プログラム

滋賀県

大津赤十字志賀病院・・・外来リハビリテーション、短期入院プログラム
滋賀医科大学医学部付属病院・・・集学的外来、認知行動療法の実施、治療効果の多面的評価
膳所診療所・・・職業性慢性痛に対する産業医による復職支援

大阪府

<枚方市>
関西医科大学附属病院・・・心療内科による専門的心理療法(入院治療含む)

<豊中市>
医療法人篤友会(とくゆうかい)千里山病院、篤友会(とくゆうかい)リハビリテーションクリニック・・・外来リハビリテーション、短期入院プログラム

<吹田市>
大阪大学医学部付属病院・・・集学的診療体制の運営、認知行動療法・多面的評価・研修の実施
大阪大学歯学部付属病院・・・口腔顔面痛疾患に対する多面的アプローチ

<河内長野市>
大阪南医療センター・・・リウマチ類縁慢性痛に対するチームアプローチ

 

<厚生労働省「痛みセンター設置モデル事業」より抜粋>

 

社会とのつながりを処方する取組み

社会的つながり

心身の調子が悪くて病院や診療所に行く。診察を終えた患者の多くは飲むべき薬を指定した処方箋を受け取る。というのが今の一般的な医療です。 → この時、薬ではなく、体操や音楽、ボランティアなど、参加すべきサークル活動を医者が紹介したらどうか??

英国で近年そうした試みが広がっているという記事がありました。

 

薬の代わりに社会とのつながりを処方する点から、社会的処方と呼ぶそうだ。英ガーディアン紙によれば釣りや編み物の集まりに参加した高齢者が、うつ病がから脱した等の例がある。英エコノミスト誌は先日、ロンドンやリバプール等にこの仕組みが広がった結果、医療費の節約や医師の負担減に繋がったと伝えている。

 

日本でも同じようなことが出来ないか。そう考えた川崎市立の井田病院に勤める医師、西智弘さんは今月、地元で『社会的処方研究所』を立ち上げた。町の人々が足を使ってサークル活動などの情報を集め、医師や看護師が医療の視点で中身を精査する。いずれ処方箋集としてまとめ、広く活用してもらうつもりだという。

〈2018/5/19 日本経済新聞朝刊 春秋のコラムより抜粋〉

 

薬や注射・手術は、「臭いものに蓋をしているだけで、臭いもの自体はまだそこにある」場合があります。英国のこうした取り組みや、まだ “気づいていない何か” にこそ本当の解決策が隠されているかもしれません。 

 

例えば、「おとなの体育の時間」の様なものが社会に取り入られたとしたら。キャッチボールする親子

小中学校の時の様に、週に何度か1時間程、楽しく体を動かせる。という事が実現できれば、確実に医療費を下げ、生産性を上げ、健康寿命を延ばす事が出来ると強く思っています。

企業・学校・官庁・病院がうまく連携できれば、そういう事が可能になっていくのかなぁと考えていますが、何かアイデアをお持ちの方いらっしゃいましたらご一報ください!!

 

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