健康・身体の事
腰痛予防のコツ③|腰が痛くなる人向け椅子・グッズ編
「腰が痛くなる環境を、どう変えられるか」を考えた時に、まず椅子が思い当たります。
サラリーマンの人なんか、長時間のデスクワークが原因の一つだと強く感じます。
イスを選ぶときの鉄則 「どう選ぶか」
言わずもがな、実際座ってみないと自分に合ってるかどうか分かりません。
靴と一緒で、外観だけで決めたり、サイズが合わないと後々絶対後悔します。
僕も、時間をかけて色んな椅子を座り倒してきました。
今やウェブ上で色んなレビュー・コラム・評価が載っていますので予習をして、まず気になる椅子を見つけてから店に出掛けて、お尻がすり切れる位座りまくりましょう。
いつ、どこで選ぶ?
東京では赤坂近辺に店やメーカーのショールームが集まってます。
大阪だと、御堂筋沿いの岡村製作所のショールームや、大阪南港の大塚家具は広くて好きなだけ試座出来るのでお勧めです。セレクトショップだと店によって取扱いも偏りがあるので、しっかり下調べ・問合せをしていきましょう。
出来れば、有給休暇を使って平日にゆっくりと時間をかけて選ぶことをおススメします。
座った感覚が新鮮なうちにお店と製品を絞って、それでも迷うなら後日改めて絞った中から比較してください。時間が空くと微妙な座り心地を忘れてしまいます。
「あれ、どんな感じだったっけ? 名前なんだっけ?」となりますので、座り比べ集中期間を決めましょう。
例えばどんなメーカーあるの?
自分が試してきたのは、エルゴノミクス「人間工学」に基づいた椅子で機能性を重視。芸術的なイス、北欧的なシンプルな木の椅子等は試していません。
座り心地ファースト!!! で、座り比べしてきた主なメーカーは以下です。
ハーマンミラー(米) | 言わずもがなアーロンチェアのメーカー。 アーロンだけじゃなく、それ以外も沢山あるので悩みます。 |
ウィルクハーン(独) | シンプルな造りで、ハーフシッティングの思想も面白い |
スチールケース(米) | ちょっと岡村製作所に近い感じ? |
エルゴヒューマン(台) | 企画はアメリカの中国製、メッシュが特徴的。 足を伸ばして背もたれを倒して寝れちゃう椅子。 |
岡村製作所(日) | 上質なメッキ感。大阪のショールームも充実で目移り必至 |
プラス株式会社(日) | 近所の図書館の椅子に採用されてました。比較的安価。 座り心地良くて大阪にショールーム有り |
直近では、岡村製作所のバロンチェア、コンテッサ、コーラル、シルフィ―、
ヒューマンスケールのフリーダムあたりの座り心地が好きですが、好みは人によって違うと思うので詳細は割愛します。
とにかく、「真剣に選ぶ」というプロセスを経たものなら納得できると思いますので、ご自身の心と身体で確かめてください!!
原点回帰|その椅子、どこで何のために使うの?
案の定、色々座ってると目移りしてきます。
よっ! この浮気者っっ
再度、自分の第一優先をはっきりと思い出してください。
椅子の機能は、大きくは2つに分かれます。
収納型足置きがあったり、リクライングを倒して背を伸ばせれる様な
「のびのびリラックスチェア」が欲しいのか
前のめり集中執筆モードでも疲れにくい「デスクワーク特化型」が欲しいのか。。。
「両方バランスよく」を追い求めると、どちらかの機能が削られます。
車で考えると、燃費の良い小回りの利くコンパクトカーを求めるか?
それとも、快適空間そのままゆったりと移動できるセダンを求めるのか?
同時に両方を求めると、どうしても中途半端になります。
求めているのは、自宅用ですか? 職場用ですか?
その椅子は、あなたの一番の欲求を満たしますか?
悩んで悩んで、最終的に下した結論は…….
オイッっ 立っとるやんけ!!
なんじゃいそれ! ですが、「座らない」いう逆の発想にたどり着きました。
スタンディングデスクです!!
僕の第一優先は、長時間座る事で腰が痛くなるのは嫌!!でした。
どんな立派な椅子に座ろうが、長時間になるとやっぱりしんどい。。
日本製の電動昇降式デスクは15万円位しますが、僕が購入したのは油圧式で約3万円です(amazonで購入)。
机をMAX高くしても目線が低くなったので、リヒトラブの卓上台で調整しました。
あと、アクトジャパンの卓上台もすごく便利。机も広く使えて作業しやすい。
立って作業してると眠気防止にもなりますし。
座るとこういう感じです
立ったり座ったり、その時の気分や状態に合わせて好きなように変えて使ってます。
今のところ充分満足してますが、何か更に進展があれば報告します!!
※スタンディングデスクはなかなか重かったり設置に手間がかかることがあるので、必要に応じて場所や人手を確保しておいてください。
2020年8月追記
座位での補助具ですが、面白そうな器具を見つけましたのでお知らせします。
佐賀大理工学部の中山功一准教授(情報学)が、椅子に座ったときの腰痛を軽減する装具「フワット」をメーカーなどと共同開発し、 福祉機器コンテスト2018(日本リハビリテーション工学協会主 催)機器開発部門で優秀賞を受賞した。腰回りに装着したままで移 動でき、利用範囲が広いことが評価された。腰痛に配慮した専用の 椅子はあるが、気軽に携帯できる装具はなかったという。 椎間板ヘルニアに悩んでいた中山准教授が2017年8月に研究を
開始。同大理工学部3年の山城佑太さん(21)とともに3Dプリ ンターで形状の試作を重ね、三重県の椅子メーカーと共同で製作し た。 フワットは、金属製のフレームにベルトが付いた装具。上半身の重
さがそのまま骨盤に伝わると腰痛につながるため、コルセットのよ うにベルトを腰に巻いて椅子に座ることで、上半身がフレームに支 えられ、わずかに腰が浮き、骨盤にかかる重量を軽減できる。骨盤 にかかる負荷を表す数値は装着前より3分の1ほどに減少するとい う。
中山准教授は「装着したまま衣服を羽織ることができ、飛行機や電車の移動中も使える。腰痛に悩 む人たちに利用してもらいたい」と話している。