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お知らせ

腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版発行!!

日本に初めて腰痛診療のガイドラインが出来たのが2012年。

↓以下、過去の記事です

知っておきたい「腰痛診療ガイドライン」について

 

以後アップデートされたものを反映して、この5月に改訂第2版として発表されました。

 

 

腰痛診療ガイドライン2019

 

 

感想としては、疫学に基づく分析方法を用いて信頼のできる膨大なデータから抽出された事実だけを記載しているため、腰痛に悩んでいる人が読むには分かりにくく、「これが腰痛には良い!」と断定出来る事柄は少ないです。

この辺は残念ですが、仕方のない事だと思います。個人の想いや経験を綴るが趣旨ではないので。

 

以下、比較的強く推奨され、一般で役立ちそうな内容のみ抜粋です。 
簡潔に書いていますので、細かなニュアンスについては本書をご査収ください。

 

・慢性腰痛に対する運動療法は有用である。ただし、急性・亜急性腰痛に対してはエビデンスは不明。

腰のコルセット

腰椎サポート、コルセットは、腰痛に対する直接的な予防効果はない。

 

・腰痛患者に対するエックス線撮影は、腰痛の原因の初期診断に意義があるが、神経症状を伴わない非特異的腰痛患者に対する初診時の撮影は必ずしも行う必要はない。

 

・腰痛の治療成績と遷延化には、心理社会的因子が強く関連する。
ストレス(仕事や職場における社会心理的因子は、腰痛発症や予後に関連する)
身体的・精神的に健康な生活習慣は腰痛の予後に良い。

 

・喫煙と飲酒は、腰痛発症のリスクや有病率との関連がありそう。

 

日常的な運動実施群と比べ、普段運動していない群に腰痛発症リスクは増大する。

 

・急性腰痛患者の自然経過は自然軽快を示すことが多く、概ね予後良好。
(慢性腰痛患者の自然経過は、急性腰痛に比べて不良)

 

・腰痛は、腰椎から脳に至るあらゆる部位で様々な病態が関与している。
腰が痛いからと言って、腰が原因とは限らない。

 

・代替療法のエビデンスは確立されていないので、有用性を述べる事はできない。⇒効果の有無について公正な評価は、現時点で難しい。

鍼灸治療

 

 

 

 

 

 

 

腰痛を治すことが出来ればノーベル賞!

何度か書いたことありますが、違う言い方をすると「腰痛に確固たる根拠のある治療法は見つかっていない」という事です。

治療法も様々で、人によって効果もバラバラ。ある人に効いたからといって、他の人にも効果があるとは限りません。
癌や内臓由来の痛み・感染症など、腰そのものに問題がない場合もあります。
 
治療を受けたものの効果は感じず、ほったらかしにしている内に気付けば治ったという事も多数。治療と自然治癒との境目も不明というのが正直なところではないでしょうか。
 
明確な原因や理由を説明できればいいのですが、殆どが正直なところ分からない。あくまで「〇△の可能性を否定できない」という推論であることが多いのです。
 
 
 

日常を問題なく生活出来るという目標。

 

現実的な話として、「痛みに対して悲観し過ぎず、能動的に動く人」が予後良好である人が多いです。
 
逆に、普段何もせず(動こうとせず)、痛くなった時に人に「治してくれ」という人は改善しにくい。
例えると、虫歯になった時に歯を抜いたり削ったりして、普段は歯を磨かない人です。
 
全く痛みのない状態をゴールとすると、少しで痛みがあればそこに意識がいってしまいます。
 
あまり痛みにフォーカスせず、出来る事をやり続ける事が、慢性痛に対する最善のアプローチの様です

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