所感
やっちまったよ、ぎっくり腰
久しぶりにやってしまいました。 ぎっくり腰。。。
ならない様に指導する立場でありますが、なってしまったものは仕方がない。
折角なので、自分の行った対処と経過をレポートします。
初日
その瞬間まで不調も予兆も何もなく、元気いっぱい。 一瞬の出来事でした。
22時頃でしょうか。運動をして帰ってきて、風呂に入ろうと身体をよじって下着を脱ごうとした瞬間
ズキーーーーーッッ
思いつく要因は、直前にした運動。
ランニング後のダッシュとジャンプ
深く屈んでジャンプを繰り返していたのが悪かったのか?
過去、運動をした後も数回ぎっくり腰になったことがあります。
運動をして関節や靭帯が温まり緩くなったところに、車に乗るなどの中腰姿勢を長く続けた時、決まって腰が痛くなっていました。
脱衣場で暫くくずおれた状態から動けません。 脱ぎたてなので下半身裸。
ハートウォーミングなお言葉を頂きますが、反応出来ません。
少し体勢を変えると、右腰にピキッと電撃が走り、周りの筋肉がキューッと縮む様な感覚になります。
ゆっくりと時間をかけてシャワーを済ませて、注意深く動きます。何をするにも痛くて、横になるのも一苦労。
場所は、骨盤の右側。L4-5のあたりから右仙腸関節を含む範囲。
少しでも屈むと声をあげそうな鋭い痛み→ VAS9/10
立って動く事は何とかできますが、寝返り、下を向く、靴下や下着を穿く動作、車の運転を含む座位姿勢が厳しい。というか、出来ない。
気休めにロキソニンテープを貼付し、ベッドで横になるも腰が痛く、僅かに寝返りと打つにも息を飲む状態。
翌朝は早朝から用事があり、痛みで寝苦しかったため睡眠時間は5時間位でした。
昔の人、和式の便器だったらどうしたんだろうな・・・・
ぎっくり腰直後は、あれこれ動かさない事!!
ギクッッとやってしまった直後は焦って、「逆の動きをすれば良くなるのでは・・・」などと色々動かしてみたり、動く範囲を試してみたくなりますが、経験上、ほぼ間違いなく良くなりません。 気持ちは分かりますが、まず落ち着きましょう。
翌日
と思いながら目を覚ましますが、しっかり痛い。現実は変わりません。
靴下履くのに一苦労。。。中腰になる事は避ける様にしましたが、早朝車で移動する用事があり、この体勢がキツイ。
姿勢を良くして座れば腰の痛みは幾分マシですが、頭を下に傾けると腰まで響きます。
骨盤を傾けない様にしても、下を向くとやっぱり響く。
脊柱はずっと繋がっていて、中を通っている神経が引っ張られているのかなぁと思いつつ運転。
この後は大阪で用事があるため、電車で移動して大阪の街を歩かねばなりません。
ここで、過去に自分が推奨したやり方を実践しようと思い立ちます。
腰痛診療ガイドラインの策定委員長をされている、福島県立医科大学整形外科の白土先生も腰痛持ちで、
先生曰く、一番の対処法は・・・
気にしすぎるな。自分も腰痛持ちだけどフルマラソンを年に4,5回走ってる。
痛いながらも動ける範囲で動きなさいよ。
過去の投稿→ 知っておきたい「腰痛診療ガイドライン」について 「長引く腰痛の対処法」
慢性腰痛と急性腰痛(ぎっくり腰)は同じではありませんが、安静の期間が長いと、却って回復にかかる日数も伸びる事がデータで証明されています。
自分が実行したのは以下2点。
・痛くても、積極的に動く(※日常の動作の範囲内。極端な体勢や激しい運動は除く)
・同じ姿勢を取り続ける事は避ける。(※立ちっぱなし・座りっぱなし等)
電車でも立ったり座ったり。
自分の中で実験として、エレベーター・エスカレーターも基本使わない様に。
病院の9階も階段を使います。
少々痛くても気にせず動き続けていると(※急性期を抜けたという感覚に基づき。です。無理しすぎない様に)、15時ころの時点で、ほぼ腰の痛みは感じなくなっていました。
その後、休憩を含めて朝から晩まで結構な距離を歩き、帰路につく頃には腰の可動域も回復し、屈んで靴ひもを結び直す動作をしても痛みは感じなくなっていました。
翌々日
昨晩は、難なく寝返りが打てました。 1日でここまで回復したのは自己新記録。
さすがに靴下を履く動作は多少気を遣いました。
ここまでの経過はすこぶる良好でしたが、パソコンに向かって打ち込んでる動作が続くと腰が重だるくなります。
やはり同じ姿勢を取り続ける事は、自分にとっては良くなさそう。。。
中腰で何かを支えたりする時は、さすがに違和感が残りますが
昼以降、通常の動作に問題はありません。
試しに走ってみましたが問題ありませんでした。
4日目
回復度合いは95%といったところでしょうか。
残りの5%は、車に乗る時、降りる時の僅かな違和感です。
過去の経験則も踏まえ、ぎっくり腰の復帰に要する時間は3日が目安だと思います。
まとめると、一般的な急性腰痛(ぎっくり腰)になった際の、最速の復帰法は、
「常識の範囲内で、積極的に日常動作をこなす。」
※運転時の中腰姿勢や、一定の姿勢で長時間いる事は避ける。
に尽きると思います。
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