腰痛
負荷はかけても大丈夫!身体的負荷と椎間板変性との関係
身体的負荷よりも、遺伝が原因!?
・MRIで撮影すると、椎間板がすり減って殆ど無い状態だと言われた。
・病院で腰椎ヘルニアや、脊柱管狭窄症と診断された。
・背中が左右に歪んでいる。側弯症であると言われた。
上記の方達は、それまでの働き方や日常での肉体的な負荷に問題があったのでしょうか。
海外のレポートを見ると、肉体的な負荷が原因とは言いきれない様です。
これまで職場での身体的負荷(重量物の取り扱い・不自然な姿勢
での作業等)・自動車の振動・喫煙などが、椎間板変性を加速する と考えられてきたが、一卵性双生児を対象とした比較研究によって身体的負荷よりもむしろ遺伝子の影響が大きいと考えられる
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-ボルボ賞-※ボルボは、スウェーデンの自動車メーカーの Volvo 由来。
腰痛分野の研究についてのノーベル賞とも言われている、国際腰痛学会(ISSLS)における賞です。
ちょっと違う角度からの話になりますが、こんな報告もあります。
体重差のある(平均13Kg)一卵性双生児を対象にMRIで腰
椎を比較した結果、
体重が重い方が腰椎の骨密度が高く、椎間板の状態も良好だった。
仕事やスポーツによる累積的かつ反復性の生体力学的負荷が椎間板にダメージを与えるわけではない。
フィンランドの男性双生児600例を対象とした研究によって、
BMI高値、引き上げ筋力が強い、作業強度が高い、といった因子は すべて椎間板変性を遅らせる事が椎間板のMRI信号強度スコアから証明された。
こうした結果から、BMI高値=体重の重い人は、体重の軽い(細い)人と比べて椎間板がすり減ったり変性しやすい訳ではないと言えます。
また、昔NHKの番組でもやってましたが、運動習慣のない肥満の人の方が、軽量のアスリートよりも骨密度が高かったりします。(※あくまで骨密度の数値という視点から見た話ですので、体重が重たい方がよい。という意味ではありません)
「骨も椎間板も、(一定の)負荷がかかっている方がより頑丈で強くなる」という事が言えるのではないでしょうか。
農業が生活の糧であった頃、中腰での長時間の農作業は当たり前で、肉体的な労働環境としては今よりもっと過酷でした。
家族全員で朝早くから夜まで野良仕事。洗濯機もなく、桶を使って屈んで、背中に子供を背負いながら家族の衣類を洗う。風呂を入るにも飯を炊くにも薪をくべて火を起こす。腰への負担は今よりも遥かに大きかった様に思います。


腰や骨盤は身体の中でも特に頑丈な筋肉と靭帯に囲まれています。体重を支え、飛んだり跳走ったりするのを可能にするために、腰から下の筋肉は身体全体の筋肉の7割近くを占めています。
もし骨盤とその周りの組織が脆弱であるならば、アメフトやラグビー、格闘技等の様々なコンタクトスポーツは存在しないでしょう。
勿論、ケガをしている時に無理にトレーニングをしたり、成長期の運動選手・野球選手の肘や肩の様なデリケートな靭帯や腱に、必要以上に負荷をかけるべきではありませんが、本来人間の身体は負荷をかける事で発達していくもの。
HPでも書いていますが、自分自身も腰部のMRIを撮った時に整形外科のお医者さんに「椎間板がすり減ってスカスカやね」と言われていますが、あまり気にしていません。
過去に行われた腰痛患者378名と健常者217名の腰部X線写真を比較した研